絶対地代と差額地代

10月 24, 2012 |

資本主義的地代

資本主義的地代は、利潤や利子と並んで、剰余価値の分配する1つの形態として、土地所有者の収入となります。
資本主義が発達し、工業のみならず農業の面でも資本主義的生産が行なわれるようになると、他の資本家と同様に、農業資本家も平均利潤を取得するようになりました。
農業資本家は土地で生産したものを販売することによって利潤を得たあと、剰余分を土地所有者に支払いますが、これが資本主義的地代と呼ばれるものです。

この資本主義的地代には、大きく差額地代と絶対地代の2つの形態に分かれています。

絶対地代

絶対地代は、あらゆる土地に発生する地代です。

資本主義社会では、利用しうる土地はすべて個人もしくは団体に所有されており、土地所有は独占されています。
たとえば、最劣等地であっても、そこに資本を投下して生産を行なおうとすれば、資本家は地代を支払わなければなりません。

これを絶対地代と言います。

また、土地所有がさまざまな歴史的・偶然的事情によって規制されている結果、土地所有主が生産価格以上の特別利潤を得るときにも絶対地代と呼ばれます。

差額地代

発達した資本主義的生産の基礎では、土地で生産されたものの販売価格は、最劣等地における生産価格によって規定されます。
この場合、より性質の良い土地では作物の生産高が高くなります。したがって地代は、土地の質が良ければ良いほど高くなるということになります。

優良な土地を借りた資本家は、最も劣悪な土地で得られる利潤よりも余分に利潤を得やすくなるでしょう。
つまり、最劣等地で生産活動を行った場合と、優良な土地で生産活動を行った場合とでは、利潤に差が生まれるということが考えられるわけです。
これを差額地代と呼びます。
この差額地代は、資本家の手には残らず、土地所有者に帰属します。

差額地代には、別々の同一の面積の土地に、同僚の資本が投下されたときに生ずる第一形態と、同じ土地に継続して資本が投下されたときに生ずる第二形態があります。

差額地代のしくみを利用すれば、地代を手にすることのできる土地の中で、収穫を拡大させるために土地改良事業を施すことで、収穫の改良された分に対応してより高い地代を手にすることができるということになります。

ン応業だけでなく、住宅地でも同じことをいうことができます。
たとえば住宅地にも住宅需要として利用される土地において絶対地代というものがありますが、その土地より宅地として優れた環境が整備されたものは、それだけ高い地代(差額地代)を手に入れることができるということです。

 

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